凶犬騎士と甘露のくちびる

凶犬騎士と甘露のくちびる

[著]天岸あおい [画]鳥梅丸

――それは甘露よりも甘い口づけだった

平凡なサラリーマンである神林優真(かんばやし ゆうま)は、ある日白銀の美しいオオカミと出会う。
川に吸い込まれるように消えたオオカミを見た優真は、思わず助けなければと川に入り


――目が覚めるとそこは知らない森の中!?
あてもなく森をさまよっていた優真は、熊のような謎の生き物に襲われるも、頭に生えた耳と尻尾を持つ柄の悪い青年ジャワフに間一髪のところを助けられる。


彼に連れられ向かった先にいたのは、ジャワフと同じように獣の耳を持つ人たち。
そしてなぜか「どうか我らの神と、この世界をお救いくださいませ!」と助けを求められ……。

元の世界に戻れるまで守ってもらうための義務的な口づけは、心が近づくたびにどんなものよりも蕩けるように甘く美味しいものに変わっていく――

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