君を忘れた世界のその先で2
[著] 志波咲良 [画] 北沢きょう
――失われた記憶を取り戻したとき、イルカナに本当の朝が戻る
半獣人のアランへの気持ちを自覚していく公爵家当主のミシェルは葛藤していた。
自分の思いを伝えた結果、アランが離れてしまうのではないか……、そう思うと自分の恋心を伝えることが怖かった。
しかし、勇気を振り絞り思いを伝えようとしたミシェルだったが、恐怖していたことが起きる。
――思い出せない
アランの名前が一瞬、思い出せなくなってしまったのだ。
今までは記憶を忘れることはミシェルにとっては当たり前で慣れたと思っていたのに。
大切で大好きな人を忘れてしまったことにミシェルは大きな不安に襲われる。
そして、アランには心に決めた人がいることを知り、ミシェルは逃げ出してしまい――。
記憶を失ってしまう恐怖を抱えた領主と、それを支える獣人の一途な愛の物語……。
【電子書籍限定 書き下ろし番外編収録!】