運命を間違えるなんてありえない! 1
[著]花果唯 [画]たわん
運命の相手と言われたのに間違えられました
“高校生の旭は、毎晩夢の中で同じ男に会う。
その男はメルヒオール・ルミナスと名乗り、旭を自分の運命の人だと言う。
「俺の生きる世界で共に人生を歩んでくれないか?」
そう頼まれた旭はメルヒオールと異世界で会う約束をしたのだった――
学生最後の文化祭、嫌々女装メイドをすることになった旭は、友人の陽翔(はると)に不満をこぼしていたのだが……。
突然、足元に模様が浮かび上がり旭と陽翔はその模様に飲み込まれてしまった。
召喚された先にいたのは、夢で何度も会ったメルヒオールだった。
夢の中ではなく、初めて会うメルヒオールに見惚れていた旭。
「ようやく成功したか! この瞬間を待ち望んでいた……!」
聞きなれたメルヒオールの声に約束が叶ったと喜んだ旭だが、やっと会えた運命の人が向かった先は、一緒に召喚された陽翔で……?